元々は石油を掘る技術なんだよね

岩盤に固着した石油を掘るために、井戸を二本掘って
一方から高圧の水を注水し、石油のしみこんだ岩盤を破砕し水の中に石油分を分離した後に
もう一本の井戸から注水した水ごと石油を掘り出すという方法
これを水攻法と言うけど、1970年代には調査方法から何から完成した技術

ロシアのシベリア油田も、この水攻法で掘られていて
高圧の水を注水し、年間6億トンもくみ上げて、
そこから5600万トンの原油を分離している
中東みたいに原油が湧き出るのに比べるとはるかに高コスト

で、1980年代にこれを地熱に応用できるのではないかと研究が始まったけど
地温勾配の関係で火山地帯でも3000mぐらい掘らないといけないし
石油がしみこんでるのは軟弱なレキ層で低圧の水でも破砕できるのに対して
高温岩体の多くは硬い花崗岩なので、高圧の水が必要だったり
どれぐらい割れたか、貯留できる水は何百トンか、などの評価方法も開発されてはおらず
簡単ではないので、国家的なサポートが必要