「原発やめるわけにはいかない」 玄海原発所長が意見
 
 東京電力福島第1原発の非常事態を受け、佐賀県唐津市議会は16日、
玄海原子力発電所・新エネルギー等対策特別委員会(宮崎卓委員長)を開いた。
出席した九州電力玄海原子力発電所の村島正康所長は「温暖化防止などを考えると、
原子力発電をやめるわけにはいかない」と述べ、
プルサーマルを含めて原子力発電を推進する姿勢を示した。
 
 村島所長は、福島第1原発3号機がプルサーマルを実施していることについて
「炉心冷却の観点ではウランもプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料も変わらない」と説明。
今後の方針について「再生可能エネルギーと一緒に、安全性を強化した上で
原子力発電を推進せざるを得ない」と述べた。
 
 福島第1原発の事故については「非常用電源が津波の影響で使えず、
冷却できなくなったことが原因」とし、玄海原発は標高約11メートルに非常用電源があるが
「津波の影響評価や全電源がなくなったときの対応強化を考えないといけない」と話した。
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1852598.article.html