未来の科学技術:31年に宇宙旅行 40年に有人月面基地
http://mainichi.jp/select/science/news/20100610k0000e040017000c.html

 文部科学省科学技術政策研究所は10日、今後30年間に実現しそうな新技術を発表した。
大学や企業など専門家の意見を踏まえたもので、環境技術や宇宙分野での進展が期待されているのが特徴だ。

 調査は71年から5年おきに行われ、今回で9回目。分野の異なる専門家135人が
12分科会をつくり、解決すべき技術課題として計832項目を列挙。
2040年までの実現性などを有識者にアンケート調査し、延べ2900人が回答した。

 地球温暖化問題を受け、環境・エネルギーや情報通信の技術に関心が集中。
また、「自動車の大部分はリースか共有」(24年)となりマイカーは消えるなど、
人々の価値観も変わると予測している。しかし、温暖化の国際交渉で25年に
「温室効果ガス半減に向け、途上国を含めた計画策定が実現」と悲観的な結論になった。

 宇宙開発では、31年に宇宙旅行が広まり、40年には有人月面基地が現れる。

 技術発展のため「関係を強化すべき国」には、従来の欧米に加えて中国を挙げる意見が増え、
ここでも環境問題などで中国の存在感の大きさが反映した。

 予測には「政策提言や制度設計の際に社会的重要性や国内外での影響などを詳しく分析し、
問題点を把握する技術」が33年に実現するという結論も。「政治を科学する」と訴えた
鳩山由紀夫前首相の登場は20年以上早かったようだ。

 一方で、5年前の前回調査に比べ、原子力発電の解体技術や家事・介護ロボットの普及、
地震予知分野では数年ずつ実現が遅れるという予測結果になった。