菅首相が「成長戦略」披露 「林業で地方再生」が柱に浮上
http://www.j-cast.com/2010/07/30072371.html?p=all

地方における雇用の拡大につなげていきたい

「林業再生」については、自らが鳩山内閣で副総理・国家戦略担当相を務めていた
09年11月に言及しているものの、これまで菅内閣で主要な政策課題として
取りざたされたことはなく、「唐突感」を指摘する声も出そうだ。

約40分にわたって行われた会見の中で、菅首相が冒頭発言に費やしたのは約17分。
成長戦略について説明する中で、「地方の疲弊が多く言われている」と切り出し、
「林業を再生することで、地方における雇用の拡大につなげていきたい」と続けた。その上で、
日本の林業の高コスト体質の理由を、「機械を入れることができず、効率が悪いから」などと説明した。

「今、日本の国土の7割は山に覆われているが、実は日本で使われている材木の8割までもが
外国からの輸入。この現実を知っている人は多くないのではないか。なぜ、そんなことになっているのか。
それは、山の中にハーベスターという機械を入れるための作業道がないために、
私が見てきたドイツと比べて、10分の1〜20分の1しか効率があがっていない」

さらに、山林の作業機械を通すための道路を整備することで、公共事業の需要を生み出したい、とした。
「こういった地域に作業道をつくることは、地方において少なくなっている公共事業に、
ある意味では代わる事業転換にもつながるし、林業が再生されれば、直接的な雇用につながるだけでなく、
そこで伐採された材木を加工するといった仕事も発生して、地方・地域に雇用が生まれることになる」