三洋とJX出資、薄膜型太陽電池の合弁会社が休止
http://www.asahi.com/business/update/0724/OSK201007240161.html

 「薄膜型」太陽電池の生産・販売のため三洋電機とJX日鉱日石エネルギー(旧新日本石油)が
折半出資した合弁会社「三洋ENEOSソーラー」(東京)が事実上の休止状態となった。
昨年1月に設立、今年度中に薄膜型太陽電池を商品化するとしていたが、21日付で全15人の
社員が出身の三洋とJX側に戻った。研究開発になお時間がかかると判断したとみられる。

 薄膜型は原料となるシリコンの使用量が少なく、比較的安価なのが特徴。ただ、両社の技術では
光から電気を起こす変換効率が10%程度しかなく、事業化には少なくとも12%以上が必要という。
三洋は薄膜型とは別の、変換効率が世界最高水準の「HIT太陽電池」を持ち、
親会社のパナソニックもHITの高性能化に経営資源を集中する方針。