ロシア、ガス採掘税を61%引き上げへ=石油や銅の輸出税も増税
http://kankyomedia.jp/news/20100722_13023.html

ロシア財務省は21日、2011年1月1日からガス採掘税を61%引き上げることで
関係省庁と一致したことを明らかにした。国の財政基盤強化のため、
銅やニッケル、石油製品に対する輸出関税も引き上げる。

 財務省はこれまで長年にわたり増税案を示してきたが、投資削減につながるとする
同国国営天然ガス独占企業ガスプロムの反発を受け、関係省庁から合意を得られないでいた。

 財務省の税当局者によると、石油とガスに対する一連の増税を受けた13年までの
税収増分は7430億ルーブル(244億ドル)となる。

 財務省の提案には、原油の採掘税引き上げのほか、13年から石油製品の輸出関税率を
原油の輸出関税率の60%に設定すること、ガソリンやディーゼル燃料の国内消費税を
今後3年間、1ルーブル引き上げることなども盛り込まれている。

 また、銅の輸出関税10%を復活させ、ニッケルの輸出関税は市場価格連動型とし、
関税率は「5〜30%」になる見込みとしている。ロシアは昨年2月にノリリスク・ニッケルなどの
生産者支援のため、銅の10%、ニッケルの5%という輸出関税をいったん撤廃していた。