エネルギー関連ニュース速報 12
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0193名無電力14001
2010/06/24(木) 21:48:50http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100622/183666/
米Massachusetts Institute of Technology(MIT)は,カーボン・ナノチューブを含む混合材料を
正極材料に用いたLiイオン2次電池を開発した。Liイオン2次電池とキャパシタの両方の性能を備える
という。具体的には,出力密度は一般的なLiイオン2次電池の10倍,エネルギー密度は一般的な
キャパシタの5倍になった。論文が2010年6月20日付けの「Nature Nanotechnology」に掲載された。
この電池を開発したのは,MITのDepartment of Chemical Engineering Professorの
Paula T.Hammond氏と,同Department of Mechanical Engineering兼同
Department of Materials Science and Engineering ProfessorのYang Shao-Horn氏の
研究グループ。ちなみに,論文の第一著者は,同大学 学生のSeung Woo Lee氏と,
ポスト博士課程の薮内直明氏の二人である。
開発した電池では,正極に多層カーボン・ナノチューブ(MWNT)と有機材料の混合材料,
負極にチタン酸リチウム(Li4Ti5O12:LTO)を用いた。「正極にMWNTを用いたのは
これが初めてのはず」(MIT)という。
正極の構造を詳しく説明すると,MWNTとカルボキシル基を結合させたMWNT-COOHの層,
およびMWNTとアミノ基を結合させたMWNT-NH2の層を,それぞれの溶液に電極を浸すことで
交互に100層弱から最大400層(2種類の層を1組とすると最大200組)重ねて作製する。2種類の
層の一方は正に,もう一方は負に帯電しているため,積層することで互いに強固に結合するという。
論文によれば,この電池の特徴は非常に高い出力が可能で,しかもその際にエネルギー密度が
高いこと。「低出力時のエネルギー密度は,一般のLiイオン2次電池とあまり違いがないが,
高出力時には今回の電池がより大きな性能を示す」(論文)という。
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