企業の温室ガス排出量、6.2%減=08年度、景気後退で−環境、経産省
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201006/2010061800973

 環境省と経済産業省は18日、企業などから報告された2008年度の温室効果ガス排出量の
集計結果を公表した。排出量の合計は二酸化炭素(CO2)換算で6億1039万トンと、
同年9月のリーマン・ショック以後の景気後退が影響し、07年度より4001万トン(6.2%)減少した。

 発電分の多くを自家消費ではなく供給に回す電力業界を除くと、最も多かったのは2年連続で
新日本製鉄。以下JFEスチール、住友金属工業と鉄鋼各社が続き、上位10社は前年度と
同じ顔ぶれとなった。業種別では、鉄鋼業が1億8562万トン、化学工業が8254万トン、
セメントなど窯業・土石製品が6638万トンを排出した。
また電力業界の、供給と自家消費の電力を合わせた排出量は4億1258万トンだった。

 報告は、一定規模以上の工場などを持つ事業者を対象に、地球温暖化対策推進法で求めている。
08年度に排出量を報告したのは9221事業者で、報告分は国内の排出量の約半分を占める。