電力計開放で自由化狙う
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100528/214659/
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行政刷新会議がスマートメーターの開放に乗り出した。参議院選挙対策という民主党の思惑が
透けて見える。電力自由化の可能性があるだけに、電力業界の反発は必至だ。


 支持率が急落する鳩山由紀夫政権が、7月に控える参議院選挙に向けて、急ピッチで弾込めを
進めている。目玉の1つになりそうなのが、スマートメーターの開放議論だ。

 スマートメーターとは、新型の電力計のことで、太陽電池や電気自動車などがつながる
スマートグリッド(次世代電力網)の主要装置。世界的に導入機運が高まっており、各国で設置
が始まっている。

 国内では、政府が策定中のエネルギー基本計画の素案に、「2020年代の可能な限り早い次期
に全世帯へ導入する」という目標が盛り込まれた。この半年の間に、東京電力や関西電力、
九州電力が導入を開始したことで、普及が現実味を帯び始めている。

 これまでの電力計は電力会社が設置・所有し、検針員が月に1回検針して料金請求に使ってきた。
一方、スマートメーターは計量データを送信する通信機能を持っているため、電力会社は遠隔で
電力使用量をほぼリアルタイムで把握できるようになる。