次世代送配電ネットワーク研究会(第4回)蓄電池システム産業戦略研究会(第7回)合同会合
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004614/index04.html

系統安定化対策に要求される蓄電池のスペック等について
・系統安定化対策用の蓄電池について、蓄電池の性能等のスペックをすべて確実に
 満たそうとするとオーバースペックとなるおそれ。
・各種の蓄電池を見れば、(第2回研究会で提示された)電力用蓄電池のスペックは達成できそう。
・(複数種の蓄電池の組み合わせについては)蓄電池の設置場所(基幹系、配電系)や
 目的(電力系統全体の信頼度向上等)にあわせて、決定していくことが必要。
・現在は、系統側の制御点は100程度だが、需要家側に蓄電池が設置されれば、
 制御点が万単位となり、制御は不可能。
・需要家側に蓄電池を設置する場合、系統に電気が逆潮流すると配電系統の電圧上昇を
 助長するため、蓄電池の制御・運転状態の監視等が必要。
・需要家側に設置された蓄電池の状況把握は、情報通信インフラが必要不可欠であるが、
 強固なサイバーセキュリティーが必要。
・系統安定化用蓄電池に要求されるスペックとしては、指令に対する応答速度も重要。
・ニッケル水素電池は、モバイル用電源などダイナミックな電気の入出力が可能。
・(ニッケル水素電池は)系統安定化用途としても十分に活用可能。

蓄電池の寿命について
・NaS電池の寿命は、フル充放電では4500サイクルだが、短周期では10万サイクル程度。
・充電容量の把握のために、NaS電池は、積算電力量だけでなく、群管理による残量把握も
 可能だが、寿命への影響が懸念。
・(NaS電池の寿命の目安である)15年が経過した段階でも性能が維持されるよう、充放電管理を実施。
・電気自動車用の蓄電池は寿命の定義が明確化されているが、電力用蓄電池の寿命についても明確化が必要。
・蓄電池の寿命に関し、サイクル数と年数との関係には様々な配慮が必要。