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大手ゼネコン、小沢氏側への献金4倍に トラブル修復図る
2009年12月17日 朝刊

東京都内の大手ゼネコンが、岩手県で胆沢(いさわ)ダム建設工事が始まった2003年から、
小沢一郎民主党幹事長側への献金を年間約500万円から同約2000万円に増額していたことが、関係者への取材で分かった。
同社関係者は「前年に小沢氏事務所側と政党本部の移転をめぐってトラブルになり、関係修復のために小沢氏側の要請で増額した」としている。

関係者によると、このゼネコンの東北支店幹部は02年、
自由党党首だった小沢氏側から、同社が東京・永田町に建設したビルに、同党が合併を計画していた民主党の党本部が入居できるよう、ビル所有者へのあっせん依頼を受けた。

依頼したのは、小沢氏の公設秘書大久保隆規被告(48)=政治資金規正法違反罪で起訴=で、入居部分を購入する意向を伝えた。
だがビルは賃借用だったため、支店幹部はあっせんを断り、結局入居できなかったという。

これを機に、小沢氏側との関係は急速に悪化。
ゼネコン側は03年に関係修復に動き、大久保被告の要請に応じ、下請け業者などと小沢氏関連の複数の政治団体に分散して行っていた献金の総額を4倍に増やしたという。

ゼネコン側関係者は「小沢事務所側を怒らせると、胆沢ダムなど大型の公共工事が取れなくなると思った」と献金増額に応じた理由を説明している。
同社は、胆沢ダムの関連工事を計約239億円で受注している。

小沢事務所は本紙の文書での取材に「事実を把握していない」と回答。
大久保被告の弁護人は「ビルのことは少し聞いたことがあるが、献金が増えたとか大久保被告が要求したというようなことは知らない」と話した。