県発注工事談合:審決案説明会に70社出席 異議申し立てへ /岩手
10月16日12時0分配信 毎日新聞

◇県発注工事、建設91社談合
県発注工事を巡り、県内の建設業者91社が談合を繰り返していたとして、公正取引委員会から独占禁止法違反(不当な取引制限)に基づく排除勧告を受けた問題で、
75社の代理人を務める岩下圭一弁護士が15日、盛岡市内で審決案の説明会を開いた。
出席した約70社は、異議申し立てと直接意見陳述を行う方向で一致した。
岩下弁護士や出席者らによると、弁護士が01〜04年の県発注工事で、建築A級業者の親睦(しんぼく)団体が受注調整をしたとする05年6月の排除勧告にほぼ沿った審決案を説明した。
今後の対応については、業者から「納得がいかない」「(審決案に)言うべきことは言いたい」などの意見が続出したという。不服や異議を申し立てることに否定的な声はなかったという。
説明会後、ある業者は、「(審判を)3年以上やってきたのに、排除勧告通りで変わっていない。何なんだ」とこぼした。
岩下弁護士は報道陣に対し「言い分がある方は後日改めて出してもらい、(弁護の依頼があれば)来週前半をめどにまとめたい」と述べた。
今後、27日までに同委に、異議申し立てと意見陳述の申し入れを行う方針。【狩野智彦】
10月16日朝刊