今回はすげえ、まじですげえ。

[温暖化,何の心配もなし 002 異常気象]
http://takedanet.com/2009/09/post_072e.html

>日本の国土面積は世界の400分の1である.
>日本の巨大災害は,この100年で,関東大震災,阪神淡路大震災,伊勢湾台風,室戸台風,昭和8年の「古老も知らない」大干ばつ,昭和の大渇水,諫早豪雨,長崎豪雨,38豪雪・・・・と10ヶはくだらない.
>つまり,世界の400分の1の陸地で起こる「巨大天変地異」は10年に1度は来る。
>ということは,世界で10年に400回,1年に40回.そして1ヶ月に約3回から4回の「気候変動」による大災害がある計算になる.
>日本は地震は激しいが,気候全体は穏やかな方であり,それでも10年に1度は何千人が犠牲になる気候変動・自然災害がある.

[おかしいところ]
まず、日本独自のプレート境界にあることや台風の進行路になっていることを知らない。
ということを差し引いてもおかしい。

大震災を例にしながら、"1ヶ月に約3回から4回の「気候変動」による大災害がある計算になる"という悪意あるミスリード。

武田理論でいくと、東京都は、日本の面積の約1/200だ。したがって、東京都では、2000年に1回大災害が来る。アレレレ?

まあ、確率分布関数の導出の仕方が完全に間違ってるんだと思うんだよね。
大災害の発生確率をPとして、国土に比例する訳でもないのに、P = P(S) S:面積というわけのわからない関数導入を行っている。
さらに、P(S) = α/S α;定数 という単純化を行っている。まともな科学者ならこんな杜撰な思考できるわけないんですね。

大災害をどう定義するかもよるが、ちなみに、死者・行方不明者数5000人以上の世界の主な自然災害の数は、以下とおり。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4367.html
武田理論だと、100年間に4000回起こっていないとまずいんだが。

しかもさらにすげえのが、このあと

"100年に1度どころか,その地域では昔から毎年のようにおこっていることや,開発"途上では常に問題になってきた災害だ."

と、災害に地域性があることを主張される。じゃあ、面積理論使っちゃダメじゃん。