過去100年間地球全体として温暖化は起きている
 赤外線を反射する分子の中で最も効果が大きいのは水蒸気であり、温暖化の95%はこの水蒸気による。
 大気中の炭酸ガス量が急激に上昇し始めたのは1946年ごろ。しかし、この直線的な変化は1800年以前から同じ勾配で始まっていた。
 木の年輪やグリーンランドの氷床、北大西洋の海底の堆積物の酸素同位体から推定すると、1000年ごろは比較的に暖かくその後1800年ごろまで気温は低くなる。さらに、紀元前500年と紀元前約1000年は現在より暖かかった。
 現在の温暖化がかつてないほど異常であるとはいえない。
 ヨーロッパ・アルプスの氷河、スカンジナビアの氷河、グリーンランドの氷河、アラスカの氷河、ヒマラヤの氷河は1800年ごろより徐々に後退している。
 現在最も正確な海面の変化は1800年ごろからの連続観測で、海面上昇は1850年ごろから始まっていることがわかっている。
 地球は1400年ごろから小氷河期という寒冷期に入り、1800年以前から回復し始めた。したがって気温は1800年またはそれ以前より、100年で0.5度の上昇率で現在まで直線的に上昇している。
 アル・ゴアはノーベル平和賞。ノーベル科学賞ではない。