茨城・東海原発:解体撤去進む 廃棄物処理に時間と費用…課題山積
ttp://mainichi.jp/select/wadai/news/20090301ddm016040014000c.html

■リサイクルも(>>35のつづき)

 原発廃材の再利用も進められている。廃棄物の放射能が一般人の年間被ばく量の100分の1以下の
基準値をクリアすれば、通常の産業廃棄物と同様にリサイクルが認められている。

 東海原発での量は4万200トン。07年10月には、金属廃材を国の検査を経て村内の鋳造業者で
加工した後、近くにある最新鋭の実験施設「J−PARC」(大強度陽子加速器施設)に放射線遮へい
体として納入した。ベンチやテーブルにも姿を変え、PR用に日本原電の敷地内で使用されているが、
大部分の用途はまだ決まっていない。

 国はこれらの原発廃棄物のリサイクルについて「当面は原子力施設に限る」としている。リサイクル
がビジネスとして成立するには、一般の流通に乗せない限り難しい。日本原電は「安価で品質の高いも
のとして、公共的な場所で使ってもらえるようになるのはまだ先」だと打ち明ける。