日の丸原発産業、ロシア進出へ ウラン調達にも期待
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/090512/env0905122325001-n1.htm

日本とロシア両政府が12日、核の民生利用を促進するための原子力協定を締結した
ことで、原子力発電関連産業の海外進出が本格化する。

ロシアは豊富なウラン資源と処理能力を持ち、日本はウランの安定調達にも期待する。

ただ、ロシアはエネルギー資源を活用した強硬外交を展開してきた経緯があり、事業展開
には危機回避策が不可欠となりそうだ。

ロシア政府は発電量に占める原発比率を現在の16%から、2020年に25〜28%に引き
上げるのが目標。実現には約30基の原発新設が必要とみられ、各国のプラントメーカーが
有望市場と期待している。

ただ、参入の前提となる原子力協定の締結国は限られている。原発プラント業界は、三菱重工
−仏アレバ、東芝−米ウエスチングハウス・エレクトリック、日立製作所−米GE、の3陣営が
主軸だが、このなかで現在、ロシアと原子力協定を結んでいるのはフランスのみ。