変圧器Part5
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0436名無電力14001
2009/06/04(木) 23:29:04普通の電気設備の点検業者が普通に持っているはずべき測定薬、試験器で行うことができる。比較的安価。
絶縁油に溶け込んだ酸(水分等)を測定する、『酸価測定』という方法がある。
絶縁油の絶縁破壊電圧を測定する、『絶縁油破壊試験』という方法がある。
どの試験、測定にも言えることだが、絶縁油の定義や、試験・測定結果の良否が決まっているので、それで良否を判定する。
油中変圧器には、通称『覗き窓』と呼ばれる点検口がある。
絶縁油にカーボン(加熱や放電等で炭化)が混ざると絶縁油の色が透明→黄→赤→黒のように変色していく。
これを見ることにより、絶縁油の汚れ具合(劣化)を推測することができる。
点検口や碍子、温度計等のパッキンの劣化により、漏油や水分が混入することもある。
注意しなければいけないのは、オイルキャップという部分で、ここに入ってる絶縁油≠変圧器中の絶縁油というい点だ。
オイルキャップは変圧器の呼吸用(温度により油が膨張・収縮)な為、変圧器内の絶縁油と混ざることはない。
ここの絶縁油がなくなれば当然水分は変圧器内に進入することになる。(補充は可能)
また、ブリーザ等の吸湿呼吸器があれば、シリカゲル等の乾燥材が入っているが、これの劣化も水分混入の原因となる。
水分混入=絶縁油の劣化
続く
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