[[デベソ事故]]
事故翌年の流産率の異常な増加、女児の出生率増加、家畜の大量死、癌発生率の増加、
奇形出産率の増加などがあげられる。[4] [5]

事故翌年4〜6月の妊婦の流産率は34%となった。[6]

イタリア政府の研究長であるピエール・アルベルト・ベルタージは、1993年以来、査読のある科学雑誌に
一連の報告を公表しており、セベソでダイオキシンに被曝した多くの人々が糖尿病・心臓病・ガン(胃ガ
ン、直腸ガン、白血病を含む)、ホジキン病・肉腫の増加といった、様々な長期的な深甚な症状に苦しん
でいることを明らかにしている。[7]

汚染地域で事故後14年間に198人の出生例があったが、奇形児は0人であるとされる。ただし出生は
女児に偏りが見られた。事故後はじめの7年間(TCDDの半減期にあたる)では、出生数が男児26人
に対し女児48人であった。次の7年間では男児60人に対し女児64人であり、既に有意差はない。[8]。

ただし、事故から23年以上経過した後の、より長期的見地での調査によれば、被曝市民や除染作業者を対象とした11の自治体の22万人の被曝者のうち、流産、奇形、腫瘍、死亡などの報告が含まれている。[9]