>>337
アイエス法はダメではないです。
ただ、それによって出来たPET樹脂を飲料メーカーは採用しない。

PET樹脂は、以下のような化学式からなる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Polyethylene_terephthalate.png
カッコの中の分子がいくつも続くことで長い分子構造を作り上げる。
これが絡み合って固まることで、プラスチック製品として出来上がる。

ナフサから普通に作った場合はこの構造が長くなる。
アイエス法で作った場合はこの構造が短くなってしまう。

この差によって見た目と強度が変わってしまう。
アイエス法の短い構造のPETでボトルを作ると、例えば茶色く濁った半透明のボトルとなってしまう。
そしてナフサ由来と比べると強度も弱い。粘り気が無くなる。

よって見た目と強度の問題により、飲料メーカーは採用しない。
強度に関しては厚くすれば使える可能性はあるけど、色に関しては消費者のイメージの問題がネック。


ただ、
色とか粘り気とか関係ない製品に使うことは可能。
一番手っ取り早い方法がつまり、PETを繊維化して衣料などに使うこと。
繊維技術に乏しい中国は、これによって主にポリエステルの綿など簡単なものを作っていた。
中国には衣服に使うような品質のポリエステル生地を作る技術が足りなかったと。中国でも有るとことは有るけど。
例えば日本の繊維メーカーなりが絡めば品質の良いポリエステル生地が作られることと成る。