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0881名無電力14001
2010/05/18(火) 17:45:462010年5月18日 朝刊
長良川河口堰(ぜき)(三重県桑名市)建設に合わせ、岐阜県と国が実施したアユの魚道や人工ふ化施設整備などの水産振興対策事業費は、1990〜2008年度の19年間で総額56億8000万円に上ったことが同県への取材で分かった。
しかし長良川水系でのアユとサツキマスの漁獲高は90年当時と比べ激減している。
長良川流域の7漁協は90年3月、
水資源開発公団(現水資源機構)と80億円の漁業補償協定を締結。
同時に岐阜県も、7項目の水産振興対策に総額50億円以上かけるとの確認書を漁協側と交わした。
県と国、同公団は、アユの人工ふ化施設(桑名市)整備に10億円、人工授精の稚アユを生産する県魚苗センター関事業所(同県関市)建設に15億8000万円、魚礁の設置など102カ所の整備に30億5000万円をすでに投入した。
7項目のうち残っているのは、アユと長良川をテーマにした建設予定の観光施設「あゆパーク」(同県郡上市)だけだ。
一方、河口堰運用前の90〜92年に年間1000トン前後あった長良川水系のアユの漁獲高は、昨年までの過去3年間では同300トン台まで激減。
サツキマスの漁獲高も、昨年は河口堰運用前に比べると10分の1の2・2トンまで落ち込んだ。
長良川漁協の大橋亮一組合長代理は「魚礁は最初は良かったが、今は泥が詰まって機能していない」と話す。
これに対し、岐阜県水産課は「ここ数年は天然アユの遡上(そじょう)が大幅に回復した。魚苗センターのアユも県内の放流量の半数をカバーしており、効果は出ている」と話している。
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