高速道4車線化を全面凍結=09年度補正予算執行停止で−国交省
10月9日20時33分配信 時事通信

国土交通省は9日、2009年度補正予算の見直しに関し、
全国6区間で計画されていた地方高速道路を暫定2車線から4車線に拡幅する事業(計2613億円)の全面凍結を含め、合計9170億円の事業を執行停止にすると発表した。
行政刷新会議の要請を受けて、6日に政府に報告した8875億円にさらに295億円上積みした。
高速道4車線化事業は、今年4月の国土開発幹線自動車道建設会議(国幹会議)で着工が決まっていた。
9日記者会見した馬淵澄夫副大臣は、10月15日締め切りの来年度予算概算要求での同事業の取り扱いについて、
「執行留保であり事業中止ではない」としながら、
「(前原誠司)大臣は国幹会議の廃止を言明した。(道路整備の)事業評価の在り方を抜本的に見直して勘案する」と述べ、概算要求段階での計上は困難との見方を示した。
凍結される6区間は、
▽関越道上越線・信濃町〜上越(長野県・新潟県)
▽東関東自動車道館山線・木更津南〜富津竹岡(千葉県)
▽東海北陸自動車道・白鳥〜飛騨清見(岐阜県)
▽近畿自動車道紀勢線・御坊〜南紀田辺(和歌山県)
▽四国横断自動車道・鳴門〜高松市境(徳島県・香川県)
▽九州横断自動車道長崎大分線・長崎〜長崎多良見(長崎県)。