日光市議会:湯西川ダム完成求め意見書採択 「民主支持」から賛成も /栃木
10月1日12時2分配信 毎日新聞

日光市議会は30日、本会議を開き、
「湯西川ダム建設計画に基づく完成を求める意見書」を賛成多数で採択した。
日光市を含む2区で当選した、民主党の福田昭夫衆院議員は衆院選後、同ダムの見直しを表明したが、福田氏を支持した議員も賛成に回るなど対応が分かれた。市議会は閉会した。
湯西川ダムは日光市西川に治水・利水を目的に建設されている多目的ダム。134世帯が移転した。1985年に着工、11年度の完成を予定している。
本体工事に今月着手、進ちょく状況は年度末で45%となる。
意見書では「ダム湖およびその周辺を新たな観光資源としてとらえ、これらを活用し地域振興を図っていくことを条件に建設を受け入れた」と経緯を説明。
「一日も早く安心して慣れ親しんだ地域社会で生き生きと暮らすことができるよう、積極的にダム建設の推進を図るよう強く要望する」としている。
意見書は首相や国土交通相あてなどとなっている。意見書には自民系と公明に加え、福田氏を支持した3市議も賛成に回り、22対7の賛成多数で採択された。
08年度の市決算も認定されたが、補助金を交付している日光地区観光協会連合会など6団体で、ずさんな会計処理が明らかになった問題で、
事務の統一化と人事交流、補助金を一本化した上で日光地区観光協会連合会に交付し、同連合会に機能と責任の集約化を求める付帯決議をした。
国と県に対し、「混合型血管奇形」の難病指定を求める意見書の提出も採択された。【浅見茂晴】
10月1日朝刊