二葉山トンネル建設計画:中区で安全検討委初会合、意見相次ぐ /広島
9月14日15時44分配信 毎日新聞

◇「根拠ない」「調査不十分」
広島高速5号の二葉山トンネル(東区)建設をめぐる安全検討委員会の初会合が13日、中区のホテルで開かれた。
委員は全員が学識経験者で、出席した委員12人の中から吉国洋・広島大名誉教授が委員長に選任された。
また、同委員会事務局による建設予定地の地質などについての資料説明があった。
資料は地盤や地下水、植生変化などについてまとめたものだが、各委員からは
「データの出所が分からない」
「結論だけで、その根拠がない」
「調査が不十分だ」
との意見が相次いだ。広島高速道路公社など事務局は、次回委員会で回答すると説明した。
また、吉国委員長が委員会の役割について「委員会はさまざまな意見を出すが、責任は取れない。我々は選ばれただけだ」と発言した事に対し、傍聴の地元住民から疑問の声が出て、委員の間でも賛否が分かれた。
傍聴していた地元住民の男性(72)は「行政が内々で決める古いやり方を改め、市民と共にやっていけるチャンスだ」と話した。【矢追健介】
9月14日朝刊 最終更新:9月14日15時44分