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本ガイシ社長 松下雋氏 NAS電池の戦略は
http://www.chukei-news.co.jp/news/200812/05/articles_7619.php

中部のセラミックスや電機業界で電池関連市場に参入する企業が相次いでいる。日本ガイシは、碍子(がいし)
で育んだセラミックス技術をテコに、世界で初めて「NAS(ナトリウム硫黄)電池」の実用化に成功。
2007年度に初めて黒字化し、一足早く将来への布石を打った。松下雋社長に、今後の需要見通しや事業戦略
を聞いた。

 ―NAS電池の使われ方は。

 「〇二年に事業化し、今年で七年目になってアプリケーションが多様化してきた。一昨年あたりから風力発電所
に採用されるようになった。風力や太陽光など自然エネルギー発電は、天候に左右されるため、電力供給が不安定
になりがち。NAS電池は、大容量の電力を蓄えられるので、風や日射が少なくても安定電源として使える」
 「日本は電力会社が発電や送電を一括しているが、欧州など海外のビジネスモデルは異なる。発電、送電、変電、
配電それぞれの電力事業者が存在し、電力需給を調整する『アンシラリー』需要が旺盛だ。NAS電池は瞬時に
電力を供給できるので、ビジネスチャンスが生まれてくる」

 ―今後、自然エネルギー発電は一段と拡大が見込める。

 「欧州では風力や太陽光発電が急速に増えている。世界的に石化燃料からの脱却はさらに進む。NAS電池は、
余分な電力を貯蔵して必要な時に放電するので『セーブエナジー』に寄与できる。油やガス価格は、ここにきて
下がっているが、再び高くなってもコスト削減が期待できる」