エネルギー関連ニュース速報@環境・電力板 2
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0377名無電力14001
2009/02/15(日) 10:32:45http://premium.nikkeibp.co.jp/em/column/torii/44/index.shtml
太陽光や風力を上回る発電量
代表的な自然エネルギーの一つである地熱発電。太陽光発電や風力発電に比べると地味な存在で、
久しく大きな話題になることはなかった。ところが、そんな風向きが変化する気配が濃厚である。
2009年1月3日の日本経済新聞朝刊は、「地熱発電所の新設計画がほぼ20年ぶりに国内で動き出す」
という記事を掲載した。この記事によれば、三菱マテリアルとJパワー(電源開発)が、秋田県湯沢
市で地下2000m前後から熱水や蒸気をくみ上げて発電を行う事業に着手し、また、日鉄鉱業と九州
電力が鹿児島県霧島市にある既存の地熱発電所の隣に出力3万kWの発電所を新設するという。
調べてみると、地熱発電所の新設計画は電力会社がらみのものだけではないらしい。2008年7月
26日の東京読売新聞朝刊では、鹿児島県指宿市にある滞在型の健康医療施設「メディポリス指宿」
の計画を紹介している。この施設の売り物は加速器を使ったガン治療。加速器には大電力が必要で
あり治療費が高額になるため、コストダウンを目的に自家用の地熱発電を計画しているという。さら
に、2008年8月9日の中部読売新聞朝刊は、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷・新平湯温泉の有志が、焼岳
の地熱を利用した地熱発電の構想を進めており、熱水の掘削に成功したという記事を掲載した。
地熱発電は、化石燃料を使わない発電技術のなかでも二酸化炭素(CO2)の発生量が際だって少
ない。電力中央研究所のデータによると、地熱発電の1kWhあたりのCO2排出量は15gであり、原子
力の28.4g、太陽光は53.4g、風力の29.5gを大きく下回っている。さらに、太陽光などと比較する
と、安定して継続的に発電できるという特色もある。2008年8月6日の日経産業新聞は、地熱発電の
安定性に関する記事を掲載している。日本の地熱発電の設備容量は18カ所で55万kW(2005年度)
となっており、太陽光のおよそ3分の1、風力の半分強である。しかし、発電量を見ると地熱は32億
kWhで、太陽光の15億kWhや風力の19億kWh(いずれも日本地熱学会、江原幸雄氏の発表資料より)
を上回る。天候などに左右されない地熱発電の稼働率の高さが好結果につながっている。(続く)
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