家庭のエネルギー情報の整理に乗り出したGoogle
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20388039,00.htm

 Googleは米国時間2月10日、急成長するスマートグリッドソフトウェア事業に進出し、家電製品ごと
の電力消費量を表示する家庭向けウェブアプリケーションの試作版を披露した。このソフトは、家庭の
電力消費量を電力会社に数分刻みで通知する機能を持つ、いわゆるスマートメーターを利用する。

 このiGoogleガジェット「Google PowerMeter」、さらにはほぼすべてのスマートグリッド企業は、
家庭のエネルギー消費データを消費者がより詳細に知ることを可能にすれば、電力利用量の抑制につな
がるという考えに基づいている。現在、数十件のスマートグリッドの試行プログラムが実施中で、電力
会社経由で提供されている。

 Googleはリアルタイムのエネルギー使用量を定期的に目に見える形で確認することがユーザーの電力
利用量の削減を促し、行動の変化により平均で5%から15%の利用量削減につながると述べている。

 Googleはスマートグリッドの推進にあたり、電力会社が支援するプログラムを通すのではなく、消
費者に直接アプローチする手法をとっている。通常、スマートグリッド企業の顧客は電力会社であり、
こうした企業が電力網をより効果的に運営できるよう、スマートメータやソフトウェアを提供するのが
普通だ。こうしたプログラムの一環として、多くの場合、電力の利用状況に関するリアルタイムの情報
を得る手段が消費者に提供される。

 Googleは、スマートグリッドに関する政策にも影響力を行使しつつある。同社は10日、カリフォルニ
ア州公益事業委員会に対する提言を発表した。

 Googleの公式ブログにある声明は「残念ながら、現在のスマートメータには電力を消費しているユー
ザー本人にデータを表示しないものが多数ある。われわれは、この状況は受け入れがたいと考えている。
各人のエネルギー利用に関する詳細データはその人に属するものであり、標準化された、独自仕様では
ないフォーマットで利用できなければならないというのが、われわれの考えだ」と記している。