無限の動力 潮流発電 20年までに投資家ら25億ポンド
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200902020028a.nwc


 英国人エンジニアのピーター・フランケル氏(67)は30年前、スーダンで水を汲み上げ
るポンプを動かすため川の水力を使ったタービンを開発した。それは無償奉仕で、内戦や資金
不足で計画は頓挫した。フランケル氏の発明は今、アイルランド北部沖の海中で潮流から電気
を生み出している。

 1970年代、こうした技術は貧しい人たちだけからしか求められず、それが普及を妨げた
理由だったとフランケル氏は言う。「今は時代が変わった。各国の政府は再生可能エネルギー
を求めて必死だ」

 ≪世界で30社≫

 フランケル氏が共同創立者の一人である「マリーン・カレント・タービンズ(MCT)」は
昨年、アイルランド・ベルファスト南東沖の英アイリッシュ海に世界最大級の潮流発電所を設
営した。250万ポンド(約3億2700万円)を投じた「シーゲン(SeaGen)プロジ
ェクト」。2基のタービンを備え、1140世帯分を十分に賄える1200キロワットの発電
能力を持つ。