フライングモール、太陽光・風力発電など 電力一本化し効率制御
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20081112c3b1204v12.html

音響機器ベンチャーのフライングモール(浜松市、笹原康正社長)は太陽光など新エネルギーの
有効利用につながる電力制御装置を開発した。太陽光・風力発電、燃料電池などの周波数や電圧
が異なる複数の発電システムの電力を一本化、出力を上げて使いやすくする。早ければ来年にも
発売する。大手発電機メーカーと組み、可搬式の小型装置としてレジャー用や緊急用に売り込む。

 これまで大電力の調達には発電機の大型化が一般的。複数の電力源の同時活用は大掛かりな
システム設計が必要だった。新製品は「PPM」と呼ぶ電力の合成・加算技術を使う。デジタル
アンプの開発で培った独自の電力制御技術とスイッチング電源技術を生かした。電圧や周波数が
異なる電力を組み替え、波形などが安定した状態にして出力する。

 どのメーカーの発電機の組み合わせでも対応可能。複数の発電機の電力加算で、最大9キロ
ボルトアンペアまで出力できる。安定した大出力の電力を得られるため、精密機器の駆動にも
適しているという。