変圧器 Part4
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0402名無電力14001
2008/10/26(日) 11:24:54地絡電流は送電端の甲回線R端子から地絡点(=落雷点)に向かって流れる。
この時の回路は三相4線で考えれば良い。
R線と大地が短絡するので、この地絡電流は短絡電流に近いものになり大電流になる。
従って、送り手側の甲回線CBのR極と接地極には大地を通って大電流が流れる事になる。
この時、一方の乙回線側に何が起きるか?
乙回線は落雷していないから健全のままかと言うとそうでは無い。
送り手側及び受け手側双方が単一母線なので、地絡点に向かって乙回線R相からも電流が流れる事になる。
送り手側母線→乙回線R線→受け手側母線→甲回線R線
の順で電流が流れる。
つまり受け手側からも電流が流れる事になる。(一周半の電流)
この様に甲乙両回線のR線に大電流が流れるが、この時何が起きるか?
三相4線で一線と中性線間が短絡するから、受け手側のR端子は対地電圧を失う事になる。
避雷器に流れる電流も無限大では無いし避雷器のインピーダンスもある。
従って完全に電圧を失う訳ではないが、相当に電圧が低下する。
これが落雷時に瞬時電圧低下が起きる基本メカニズムである。
長くなるので一旦終了。
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