>>190(続き)

◇CIGS事業化の動きも

 アモルファスシリコンではなくCIGS太陽電池の事業化を目指すメーカーもある。これは
アモルファスシリコンの原料となるモノシランガスの不足が懸念されることや、アモルファス
シリコン薄膜太陽電池の変換効率が10%以下と低いうえ、経年変化の恐れがあるなど、多くの
課題を抱えるためである。

 CIGS薄膜太陽電池の事業化を目指すメーカーによると、CIGSはアモルファスシリコンに比べ
変換効率が高いうえ、アモルファスシリコン薄膜のように原料の供給不足を心配することがない
点がメリットだという。

ただCIGSも、レアメタルのひとつとして世界的に不足が懸念されるインジウムを使う点が気になる
ところだが、あるメーカーは「CIGSでは使用量が極めて少ないため、不足は心配しなくても良いだ
ろう」と楽観視している。