いま販売されているNAS電池のシステムって、基本的に需要家の受電設備に併設するタイプでしょ。
システムの外部とは6.6kVで入出力する設計だし、電池モジュール自体は直流120Vだ。

だから、大きな変電所で扱う電圧では繋げられなくて、追加の変電設備が必要になるでしょう。
となると、末端のかなり小さな変電所にしか設置できない、ということになるでしょう。

またNAS電池システムは、
交流と直流の変換を行い、さらには、120Vまで下げるというのは、かなりのロスになるでしょう。
既存のシステムのなかで、すでに交流と直流の変換がある部分で、電圧が低いところに繋ぐのが効率がよく、

それは、大きな無停電電源装置を持っている需要家の受電設備内とか、
風力発電機とか、そういったところになるでしょう。