カツオ漁船から油流出/三崎港
5月21日22時20分配信 カナロコ

二十一日午前二時四十五分ごろ、三浦市・三崎港花暮岸壁に着岸中の高知市のカツオ漁船「第六十八慶勝丸」(九九トン、川村尚之船長)から
「燃料の重油が海上に流出した」と118番通報があった。

横須賀海上保安部によると、機関員(62)が同日午前零時半ごろ、発電機用燃料タンクに重油を給油。
燃料移送用ポンプを動かしたまま居眠りをしたため、同タンクから重油があふれ、約三キロリットルが海上に流れ出たという。

流出は同港西側一帯から港外にも広がる比較的大規模なもので、同保安部の巡視船艇四隻などが出動。
独立行政法人海上災害防止センターなどと吸着マットによる回収や、放水などによる拡散作業を行い、午後四時に消滅が確認された。

同船は千葉県・勝浦沖で操業し、三崎港には低気圧を避けるため十九日に入港していた。
同保安部は、乗組員から事情を聴くとともに実況見分を行い、海洋汚染防止法違反の疑いで調べを進める。

重油回収作業の影響で、現場付近で実施予定だった同保安部や三崎署などのテロ対策訓練が中止になった。
最終更新:5月22日0時24分