泰安原油流出事故で海草類と海藻類が半分に減少
3月13日16時53分配信 YONHAP NEWS【ソウル13日聯合】

忠清南道・泰安沖の原油流出事故により、近海の海草類と海藻類が半分ほど減少したとの調査結果が出た。
環境部が13日、昨年12月末から今年1月末にかけ泰安地域の生態系を緊急調査した結果をまとめた報告書を発表した。
それによると、事故発生後の同地域の海藻類分布密度は1平方メートル当たり平均223.04グラムで、昨年2月の調査時(392.56グラム)から43.2%減少した。
海草類のスガモの生育密度も、潮間帯では昨年10月に比べ47.3%減の1平方メートル当たり555シュート(苗条)だった。
海藻類は主に岩などに張り付いているノリやワカメなど、海草類はスガモ、アマモなど花が咲く海の植物を指す。

海洋地域は常に海中にある潮下帯、常に陸上となる潮上帯、満潮線と干潮線の間の地帯で陸上になったり海中になったりする潮間帯に分けられるが、被害は生態的に敏感で保存価値が高い潮間帯地域で特に深刻だった。
環境部は、海藻類と海草類が海洋生態系の食物連鎖のうち下位に位置していることから、魚類や鳥類など他生物への2次汚染を懸念している。

また、潮間帯に生息する底棲無脊椎(せきつい)動物もダメージを受けている。被害地域のうち北側に位置する鶴岩浦で甲殻類の生息実態を調査した結果、5種が1平方メートル当たり56個体という密度で発見され、
昨年2月の調査(8種・1平方メートル当たり133個体)に比べ大幅に減少した。優占種と判断されるほど多く分布していた砂質海岸性ヨコエビは、調査対象の17地点のうち夢山浦地域でしか発見されなかった。