豪ボンド大学の研究チームが行った調査では、悪い上司ほど出世し、責任を取らされることも少ないと考えている人が多いことが分かった。この調査結果は、5─8日にフィラデルフィアで行われる経営に関するコンファレンスで発表される。

 同研究チームがインターネットを通じて行った調査では、回答者240人の64.2%が、職場で性格の悪い上司ほど責任を取らされることがなく、横柄な方法で昇進するとの見方を示した。

 これら上司が成功していく一方で、その部下は悪夢や不眠症、うつ状態や疲労感など、深刻な症状に悩まされる可能性も調査では明らかになった。

 同研究チームはこの問題について「がんと同様、早期発見が予防の代わりになる」と指摘。これら上司の上に立つ人が何も対処せず、悪いリーダーを昇進させたりすると、事態がさらに悪化するとしている。