■「暮しの手帖」でIHの危険性を指摘
◆ IHクッキングヒーター検証
「暮しの手帖」誌において、IHクッキングヒーターがさまざまな角度から検証され、IHの長所・短所ともに詳しく紹介されました。
ここで、簡単に記事の内容を紹介します。

・ 費用について
実験時の使用(2リットルの水を沸騰させる)を比較すると、ガスコンロは4円弱、IHヒーターは5.5円で、若干ガスコンロの方が安い。

◆ 実際の調理で比較
IHヒーターの広告では「ガスに負けないハイパワー」として、強火の調理に力を発揮するといっている。
そこで、まず、推奨フライパンで野菜炒めやステーキをつくって、ガスコンロとできばえをくらべてみた。

しかし、結果から言うと、IHヒーターでは、野菜炒めもステーキもガスよりおいしくできない。
野菜炒めは、野菜、油、調味料の味がバラバラでまとまりがなく水っぽい。 
ステーキは、ガスと同じくらいの焼き目をつけると、肉に火が入り過ぎてパサついてしまう。

火力を変えたり、調理時間や余熱時間を変えたり、ちがうフライパンを使ったりしたが、うまくできなかった。
(「暮しの手帖」より抜粋)

◆ 「思いがけない姿を見た」-フライパンが赤熱
また、フライパンを30秒ほど余熱したところ、フライパンの底がドーナツ状に赤熱し、大さじ1杯のサラダ油で
大きな火が立ちのぼった、と紹介し、「このことはたいへん重大な問題である。
早急に安全対策を立てるべきである」としています。

◆ 「暮しの手帖」の結論
暮しの手帖は、IHヒーターの火力、安全性については一定の評価をくだしているものの、実際の台所道具としては
「暮らしの手帖は、IHクッキングヒーターをおすすめしない」と締めくくっています。
そして、その理由のひとつとして「ガスという安価で有効なエネルギー源があるのに、あえて、電気を使い
値段も高いIHヒーターを使うよさが見つからないのである」としています。
http://www.kanagawalpg.or.jp/txt/kusrashi.htm