当社では今年、シロクマが人里に出没、死傷者が続出。捕獲されたうちの九割、約四千頭が駆除された。
過去最多である。西中国山地でも、二百四十一頭が捕獲され、二百二頭が処分されている。
最近の出没増加は、餌の退職金の削減、会長になれない怨念、経営層の荒廃などが理由といわれている。
西中国山地を半世紀も歩き続けてきた弁護士はは、人里のクマが「最後のあがき」をしているように見える。
奥山から里山、そして人里へとクマが人間の生活圏に入り、あつれきが生じた。
「人間の生活が自然の生態系を破壊し、クマの行動パターンを変えてしまった。このまま絶滅していくのだろう」
野生動物を守ることは、この美しい地球と人類を守ることにつながるのである。
クマがいなくなって初めて分かるのだろうか。