冷戦が激化し、二つの超大国がより大型の兵器をテストしていくにつれ、
核に関わるもの全てに対する恐怖が広がっていった。この狂乱は1962年
に行われた水素爆弾の実験で頂点に達した。これらの膨大な爆発実験
により世界中の大気の中に、チェルノブイリの惨事2回分がまる1年間
毎週起こるのと同じくらいの放射能が撒き散らされたのだ。

これらの実験によって人類がどのような害を被っていても、そのせいで
寿命の増加が妨げられているという確たる証拠も理論的結論もない。
我々は過去のどんな時代よりも長生きしている。実際、先進諸国は、
年老いた国民に払う年金をどうやって工面すればよいか思い悩んで
いるほどだ。これらの実験は中規模の核戦争と同じくらいの放射性
降下物を発生させたが、地球や住民の健康と快適な暮らしにさほど
脅威をもたらさなかったことが解り、我々も安心できそうである。

だがそんなはずはないと諸氏は言うだろう。尊敬すべきメディア、
例えばタイムズやBBCが、チェルノブイリの事故によって3万人以上
の人々が犠牲になったと一度ならず発言しているからだ。
だが実際には、WHOの医者や放射線生物学者の調査によれば、
事故の19年後に汚染された地域の志望者は、75人のみだったという。
これは当たり前の話で、放射線生物学者によれば、放射線10ミリ
シーベルトは人間の寿命を約4日縮める程度だと言う。
ちなみに、一生タバコを吸い続ける人は7年寿命が短くなるという。

様々なエネルギー源の安全性の比較については、信頼できる
有益な評価が、スイスのポール・シェーラー研究所から2001年に
発表されている。その安全記録を比較するにあたり、世界の大規模
なエネルギー源がすべて調査された。結果は、原子力がすべての
大規模エネルギー源のなかで、最も安全だというものだった。

         石炭   天然ガス   水力   原子力
死亡者数   6400    1200     4000    31
ttp://bebe.run.buttobi.net/up/src/be_1135.jpg