地熱は核分裂の熱だったんだ。初めて知った。

それはさておき、>>316
>単純ミスや自然災害による冷却水の喪失
人為的に暴走させることができない、というのは故意による破壊工作だけ
でなく、単純ミスによる暴走もありえないとうこと。自然災害はまた別で、
だからこそ考えうるあらゆる事象を想定して冷却材喪失に至らないように
多重防護を施している。更に、仮に冷却材が喪失しても炉心が損傷しない
ように非常用炉心冷却系があり、こちらも電源から系統から全て多重化して
いる。
そこまでしても確立をゼロにすることはもちろんできない。そこでリスク
マネジメントとして確率論的安全性評価を行い、プラント毎に炉心損傷に
至る確率を算出してリスクの低減を図っている。IAEAの目標値としては
炉心損傷に至る確率が既設炉で10^-4/炉年、新設炉は10^-5/炉年となって
おり、日本においては10^-5〜10^-6/炉年で管理している。
更に、万一炉心損傷が発生しても周辺地域に重大な影響を与えないよう
対策がとられている。スリーマイルアイランド2号機の事故では炉心が
損傷して住民の一部避難が発生したが、個人の最大被曝線量は0.7mSv、
半径80km以内の住民約216万人の集団線量は20人Sv(個人平均0.01mSv)で
あると推定され、周辺公衆の健康に与えた影響は無視できるものであった。

尚、プラントに対する軍事攻撃についてはアメリカでは対策されていてるが、
現在のところ日本では特に対策はない。これは、プラントを破壊して大規模
な汚染を起こすには巡航ミサイル等による精密爆撃かつ核弾頭クラスの破壊
力が必要であり、そのような攻撃を受ける場合特に原子力プラントだけを
守っても仕方がないからだと思われる。(個人的感想)もしかすると秘密裏
に何らかの対応策があるのかも知れんが、そこは俺みたいな技術者の預かり
知るところではないので考える人が考えてください。