太陽光発電4万軒分、電気自動車1万台…電力10社が導入へ
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20080919-OYT1T00603.htm

>東京電力や関西電力など電力10社は2020年度までに、太陽光発電を約30か所で計14万キロ・ワット導入する計画を発表した。

なぜ、電力会社は大規模太陽光発電(メガ・ソーラー)を選んだのだろうか?
今の電力会社の苦しい都合や不甲斐なさを感じてしまう。FITなどの制度がないのは同情するが、
かつての重厚長大産業とともに成長してきたせいか、今時の小回りの利いたサービスは無理なのか?

太陽光発電は天候に左右されやすいのだから、一箇所に集めた大規模な
ものよりも、より個別分散化されたほうが全体的には効率がいいはずだ。
各家庭や工場や事務所に個別に設置したほうが、送電のロスもない。

また何よりも、不安定な大規模太陽光発電を電力系統に接続することにも
疑問がある。(四国電力などは小規模ながらタイでその実験をしているが)

電力会社は四国電力に限らず、電化住宅を推進しているが、住宅用太陽光発電
にはノータッチだ。環境問題やCO2削減のための部署まで設けているが、
住宅用太陽光発電にはノータッチなのだ。つまり太陽光発電の電気を買いたくないのだ。

もっとも疑問なのは、環境家計簿など個人へ環境意識を押し付ける一方で、
その手段となる住宅用太陽光発電については、知らんふりであることだ。
昼休みに事務所ビルを消灯するくらいなら、高価だがLED照明を検討してはどうか?

大規模なメガ・ソーラーよりも個別分散化された住宅用や事務所用のものを
電力会社の発電設備として資産計上しサービスする道は選べないのだろうか?kw当り60万円代の時代だ。

国内では大規模な電源開発はあまりないのだから、せめて、太陽光発電関連や
LED照明などの企業に出資するなどの検討してはどうかと思うのだが。
住宅メーカー、金融機関を見るとCSRとして低ローンを設定している会社がある。
ベンチャーのネクストエナジーではグリーン電力証書を利用してなんとか採算が取れる
よう努力している。電力会社には国民生活を豊かにする知恵は無いのか?