>>730
STNETの経営効率の悪さは昔から言われているが、通信と情報の両方をやっている
ことが大きいだろう。もっとも、狭い四国ならそれも便利に見えるかも知れないがw
http://www.stnet.co.jp/ci/index.html

とは言え四国電力の経営者がそのおかしさを感じることは当分無いと思う。
四国電力の連結決算を見ると情報通信事業はその他事業として一まとめに
されており、事業規模が小さいからだ。
http://www.yonden.co.jp/yuho/pdf/yuhofy2007.pdf

ちなみに、関西電力では情報通信事業はセグメント情報としてきちんと決算情報に
掲載している。光回線68万件は大きな存在感のある事業となっている。
NTT西日本が非常に危機感を抱く存在でもある。
http://www.kepco.co.jp/ir/securities/84/index_img/1_5_1.pdf

ちなみに四国全体の光回線はFTTHは20万回線で、その内STNETは
2〜3割程度で6万回線ってところだろう。つまり、NTT西日本が圧倒しているわけだ。
http://www.shikoku-bt.go.jp/press/2007press/200712/2007122001.html

そもそも通信ネットワーク事業と情報システム事業はまったく別の才能・スキルが必要で、
日本を見ても、また世界を見ても、「両方やってます」を看板にしているような企業は、まず無い。

あのNTTでさえ、通信キャリアのNTT東西とITサービスのNTTデータは分けている。
他の電力系を見ても同様だ。人材・組織などあらゆる経営資源が非効率だからだ。

STNETを見ると、通信キャリアとして強みを発揮できるのは四国の地元だけ。
しかし一方で、情報システムに関しては首都圏に進出したり、海外オフショアなど
時流に乗った拡大・柔軟な戦術を取っている。

そこで気づくのが企業理念・戦略上のアンマッチだ。今のところ地元四国に縛った
通信事業と、首都圏・海外などへ大きなウエイトを置き始めた情報システム事業だ。
互いの事業が理念・戦略上、明らかに互いにブレーキを掛け合う懸念が出ている。