165様。
納得できるお考えを聞くことができました。実情、その通りだと思います。原発の安全性と性能を上げ増設をある程度絞る方針、経過措置として賛成です。
(日本のように、そこまでしなくてもエネルギーをまかないうる、かつリスクが他地域に比べて大きすぎるという場合は認めにくいですが)
「開発費を削るのは〜」のご指摘も、実際その通りの現状があると思います。もともと開発費は(少なくとも日本の場合)少なかったわけですが、今では本当にそうなっているでしょう。
しかし、核燃料の再処理技術が確立されれば飛躍的に寿命を延ばせるとはいえ、結局は有限の資源です。ウラン採掘場の時点ですでに放射能被害が深刻化しているようですし、
人類が存続する限りきわめて慎重な管理が要求され、一度大事故を起こすと途方もない被害をもたらす原子力エネルギーに依存し続けることは、人類の不幸と思います。
その方向でいく場合、放射能を瞬時に消すといったような、決定的な安全性を保証する技術開発こそが求められると思いますが、どうもそれは不可能のようですし。

ですからご提案には段階的措置としては賛成ですが、結局は新エネルギー開発を進めるしかないのが(将来まで見据えた)現実と思いますから、燃料電池(太陽光発電で電気を起こし、水素は電気分解で水から得られると聞いていますが)、さらにはもっといい新エネと、
クリーンで再生可能なエネルギー開発・利用にシフトしていくことは必要不可欠で、そのために今から世界は動いていかなければならないと考えています。

*ここで、「原子力のリスクがゼロ以外は認めないのか」との最前の問いに「認めない」と書いたではないか、と反論が来るかもしれませんが、もちろん「認められません」。
しかし、原発がこれだけ(特定の国ですが)に普及してしまっているという現実がありますから、すぐに停止しろというには無理があるのはわかります。
ですから、新エネ開発・普及を柱とし、それまでの経過措置としてのみ原発を認めるのがいいと考えるわけです。
そうした条件のうえで、致し方ないので「現実的に経過措置として認める」のであり、原子力施設自体を「認めている」わけではありません。
念のため、付け加えさせていただきました。