中国広東省陽江市の高自然放射線地域の住民約80,000人の被ばく線量は
約6mSv/年である。被ばく線量約2mSv/年の対照地域の恩平および
台山市の住民約80,000人と比較すると、がん死亡率(全がん)は有意には
増加しない。遺伝性疾患と先天性異常の頻度は同程度である。

ダウン症は前者の方が高頻度(通常の範囲内)であるが、
これは母親の出産年齢の差によると解釈される。

http://www-atm.jst.go.jp:8080/09020701_1.html

インド、ケララ州のトリウム含有量の多いモナイザイト岩石地域は
自然放射線(主としてγ線)のレベルが高く、
平均的な値として住民の被曝線量は 3.8mGy/年であり
5mGy/年を超えるものは全体の約25%を占める。

バーバ原子力研究センターの調査によると、この地域の住民の乳幼児死亡率、
出産児の性比、生殖能力(妊性)、染色体異常、先天性異常などについて
放射線の影響は認められない。

http://www-atm.jst.go.jp:8080/09020702_1.html