原発プールから電動工具 6原子炉で新たに異物

 東京電力は14日、福島第一原発、同第二原発、柏崎刈羽原発の六原子炉の圧力抑制プールから、
電動工具などの異物が見つかったと発表した。
福島第一2号機の同プールで工事用足場のパイプなどが見つかったことを受け、点検していた。
 異物が新たに見つかったのは福島第一6号機、同第二3、4号機、
柏崎刈羽1、2、7号機の計6基の原子炉格納容器下部にある圧力抑制プールや、その配管内。
柏崎刈羽1号機では、ビニール袋に入った長さ30センチの電動グラインダー(研磨機)1台、ナット、リング、缶が見つかった。
 他の原子炉からはアルミテープ、針金、軍手のようなものが発見された。6基で見つかった異物は計40個に上る。
 東電は、原発への機材の出し入れについて、書類に時間や数量を記入し管理している。
しかし、電動グラインダーについて現時点では記録から確認できていない。
原発内の機材管理のずさんさが浮き彫りになった。(共同通信)