・判決文読んでみろ。事細かな事例についての判断が書いてある。
 まぁ、君がどう思うかはどうでも良いのだが、最大限見積もっても2/3には満たなかったということ。
・今農水省やダム推進者は、あの手この手で国営事業に見合う方策を探しているが、
 もともとは、農家の要請で行なわれるべき事業。本末転倒。
 水が必要かどうかと、国営事業に見合う水需要があるかは違う。分不相応な事業要求。
・利水裁判は、水が必要かどうかの裁判ではない。利水問題と利水裁判問題は違う。
 ダムを利用した、国営川辺川ダム土地改良事業が、国営事業として妥当なのかという裁判。
・違法手続きに基づいた違法建造物。それを右から左に利用できる理由を述べよ。
・素直でバカな農家は、他の利水方法を探らないダム推進者に騙されてきた。
 最近の調査では、水利権の再検討などで、水は充分供給できる可能性もある。
・環境問題だけで、ダムを止めれる方法があるなら、是非教えてくれ。


環境問題だけでは、
『流域住民の生命財産を守るためには、多少の環境影響はしょうがない』
…という政治判断を動かすことは出来ない可能性がある。
ダムが本当に建設される瀬戸際に立ったことがある。漁業補償を巡る漁協の総会。
人の命を守るためなら、川を諦めなくてはいけないかも…と思っていた漁師達、
しかし、他にも治水方法があるから、自分たちも川を諦める必要は無いのだ!と、
補償案否決。そこで可決されていたら、今頃、ダムの柱は立っている。
理由に誠実に行動するか、目的に誠実に行動するかの違いである。

もうひとつ、なぜ君が流量論がいけないと言っているのか分からない。
人吉で7000t/sである理由が無いのに、なぜ、7000t/sの治水が必要なのか??
なぜ君は、7000なんていう過大な数値を鵜呑みにできるのか?必然性が無い。
まぁ、ダム反対にも色々意見の違いはある。
私は費用対効果を問題にするし、超過洪水対策を問題視する人、森の保水力を問題にする人もいる。
しかし、最終的には、『情報公開と、住民と一緒に今の工法で治水方法を
再検討することが必要である』ことの一致に至っている。
今の状況に合わせた治水方法を検討することは、充分議論する価値があると思っている。