CO2排出量、部門別に追加削減目標設定・経産省
 経済産業省は8日、石油などから出る二酸化炭素(CO2)が想定通りに抑えられていない事態を受け、2010年度の排出量を1990年度並みにとどめる新たな削減目標をまとめた。
排出量の伸びが際立つ民生、運輸の両部門で省エネルギー対策の追加などにより90年度比でそれぞれ12%増、15%増に抑える。家電や自動車などで一層の省エネ・省燃費製品の開発が急務となる。

 新目標は同日の総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)需給部会に提示した。現状では、地球温暖化対策推進大綱に明記された対策を進めても、2010年度のCO2排出量は90年度より5%増える計算。
90年度並みに抑える大綱の目標だけでなく、メタンなども含む温暖化ガス全体で6%減らすとする京都議定書の目標達成も難しい状況だ。 (21:00)