>>10の出した資料には、原子力発電所の事故のリスク評価が出来ないとは記載していない。

「原子力発電所のような巨大プラントで事故が起こって周辺地域に有害な影響がもたら
されるリスク、化学物質の微量摂取による発ガンリスク、これらのリスクの大きさは
実験データや疫学データ(社会調査による実際の被害データ)から"正解"として唯一
の値を出すことは難しく、幅を持った推定値として表現されることがよくあります。」
それは、利用可能なデータやリスクの大きさを推定するための理論モデル、統計分析上
の制約によって、計算される値に幅が出てくるからです。たばこのようなかなり高い
リスクでさえ、肺ガンのリスクが習慣的喫煙者10万人あたり6千人から1万3千人、30歳
の喫煙者にとっての損失余命が3.6年から7.2年という幅で推定されています( Viscusi, 1992 )