★飛行機が温暖化に拍車をかけている

 ますます増える旅客機の本数が、地球の未来を脅かしている。地球温暖化の原因である
 二酸化炭素を排出する元凶のなかで、最も急速に問題となっているのが飛行機だ。
 飛行機は汚染物質を高い空の上で排出するので、温暖化傾向により大きな衝撃をもたら
 している。
 この問題を解決するために技術者たちは、飛行機の燃料効率を高め有害物質の排気量
 を減らす努力をしている。しかし、技術の発達は年間1%の排気量減少しかもたらしていな
 いのに、旅客機の飛行本数は毎年5%増えているので、問題は深刻だ。
 異常気象による災害は、すでにより頻繁に起きるようになっている。2003年に襲った酷暑
 は26000人の早死にを引き起こし、135億ドルの損害をもたらした。
 世界規模でいうと、異常気象はすでに年間16万人の命を奪っている。
 イギリスでは、干ばつや洪水や異常な嵐の危険性はますます高まるだろうと予想されている。
 また2100年には、海面水位が88センチも上昇するだろうと専門家は予測している。
 もし二酸化炭素の排出量が次の10年から15年の間にピークを迎え減少しないかぎり、
 急激な異常気象が壊滅的な結果をもたらすだろうと、科学者たちは警告している。

英紙 インディペンデント  5月28日
http://comment.independent.co.uk/commentators/story.jsp?story=641973