>>769
その通り、オイルショック時からの規定路線だね。

一連の原発トラブル時に復活した比較的小規模な石油火力、え?ここも、そこも
休止中だったの?と意外だったので調べてみた。ほとんど天然ガス燃料で、しかも
効率を5割以上上げた複合サイクル火力になっていた。
複合サイクルで出力が上がるので、小規模なところは石油のまま休止、予備となって
たようだ。
石炭も環境対策した新型で大規模なのが幾つか建設されてる。

さてガイシュツだが、問題はこれまでの「脱石油」が政策的に電力に偏重したため
(動機は>>769に有る通り)、その経費は最終的に電力利用者の負担で、また
核廃棄物の最終的な処理費用が見積もれないなどの歪みを生んでいる。
>>769に挙げられたような石油利用に特化した業態とその利用者は、数年前まで
の安い原油の経済性を甘受するばかりで、なんの負担も無くここまで来てしまった。
クルマや飛行機の燃料に掛かる税金は基本的に道路や空港を作る、すなわち
その利用を増やす方向で使い切っちゃうからね。

航空機で言えば、国内線だけで’90年以降おおよそ8年で5割の利用が増えてい
るが、意外と東京〜北海道・沖縄などの長距離必需路線がそんな爆発的に伸びた
わけではない。ほとんどは羽田の拡張で増えた枠を使って、大量輸送していた
新幹線などの客を、低コスト(安いインフラ負担、最近までの原油安、地方空港
での補助金)で奪うことが出来たから急成長できた(全体の輸送需要は低成長)。

一見、生活必需面でのクルマ利用をどうしようかという切迫した話に悩む一方で、
炭素換算で5〜10倍(路線による)も非効率な石油オンリーの輸送手段に必然
無く逆移行するような、羽振りのいい無駄遣いぶりもまだ見られる。
もちろん、クルマの事は今から考えていかないと手遅れ(もう遅いかも?)だが…