>>61
既にできた物を難じても仕方がないし(そういうものは大抵、むしろ徹底的に
有効利用した方が非難するより建設的)、それでちゃんと人の役に立っている
のが明らかならば、一定の評価はすべきだと思う。
メコン川開発については詳しくないのでそれ以上のコメントはしかねるが、
おおよそ以下の2点を心配する。

1.日本の山間部などに見られるような巨大な壁を作るダムか、長江ダムのような
横に長いダムか。長江型のほうが、幾分自然に与える影響は小さいだろう。
ただしメコンのような大河ならば長江のものに近いと想像はするが。
2.そこを遡上する生物種がいない、又は遡上を考慮した構造になっているか。
水生昆虫は長江型のダムなら飛び越えられる、かも知れない。

もちろん問題点はこれだけではないが、それ以上は高望みかと。


>>62
農業には南限より北限の方が普通クリティカルなのでその指摘もある意味では
正しい。ただしすでに降水量がクリティカルな場所の多い事も考えて欲しい
(こういう場所では多くの場合温暖化によって降水量が減ると予想できる)。
降水量が減ると、その流域全体で農耕地を減らすことになる可能性もある。
下流で渇水が起こった時に、上流側で降水量が減っていなかったとしても
取水量を減らさなければ紛争の火種となる。


>>63
さすが。前から鋭い人だとは思っていたが…。
白状すると、まだ人に教えを垂れるほどの対策は持っていない。
現状認識のための大まかな情報収集がようやく目処が立ったかな、という
ぐらいで予測や提言などができるほどではないので。
個人的には、レスターブラウンの「エコ経済革命」は気に入っているので
彼らの言うことがどれぐらい妥当か、具体的な実行方法でもっと良い手は
ないか、というようなことを論じられるようになっていきたいとは考えている。
申し訳ない。


>>64
温暖化に話を絞る。
上のリンクは有用な資料だった。しかし下は…
・地質学者は歴史的な必然を読み解くことはできるが、現在の状態からは
やはり予測を行うしかない。地表面は永遠不変の物ではないのだから。
・日本なら土建屋に任せればいいだろうがやはり日本のことしか念頭にない。
・マラリアに対策を立てればいいと言うが具体的にはどうするのか。蚊を
根絶させればいいなどと言わなければよいが。
・推測しようがないことを悩んでも仕方はないが、フェイルセーフ原則を
念頭にも置いていない。また植物(特に多年生の木本)は少々の環境変動には
強いが、希少生物に限って変化に弱い(遺伝的多様性が低いため)。
・食料生産は上記の通り。

中国とアメリカが一番の問題であるのは明らかだが、だからといって日本が
対策しないのは「世の中には人殺しがいるんだから窃盗ぐらいいいじゃないか」
と言っているように聞こえる。
ま、国際競争力との兼ね合いもあるからそこまでひどい差は無いけれども。


>>65
GDPは国内物価に影響されない指標なのだろうか(間違ってたらスマソ)。
もし物価に影響されるなら、物価が高いほど見かけ上のGDPは高くなるだろうし
そうすればGDPあたりのエネルギー効率はどんどん良くなってしまう。
この指標には物価指数のような数値を掛ける必要があるのではないだろうか。