>>181
確かに利益が無ければそもそも企業は動きようがないわけで、その経路設定は
正しいし、それは個人に対しても同様だろう。
問題は「利益」の作り方という一点に絞られると思われる(補償は付随的な
問題だろうから)。
例えば公害問題華やかなりし頃には排ガス規制は明白に急務であったから
環境基準が厳しくなっても不承不承企業はそれを目指したし、そこで成功した
日本企業は世界に冠たる企業となった。規制は時に技術革新や経済的利益さえ
生み出す可能性がある事の例であろう。翻って今日の状況を鑑みるに、温暖化を
理由に規制を行おうとすると、「そんな不確実な根拠で規制するな」と誰かの
ように反発するのは目に見えているわけで。ちょっと温暖化で話を広げすぎたか
化石燃料の話も重要だと言ってるんだけどなかなか聞いてもらえないようで。
一番安易なのが、その辺含めて炭素税だと思うけれども、これは「損害を減らす」
であって「利益を生み出す」わけじゃないのがしんどいところ。

さて、どういう利益で釣るのが最適だろうか。

もう一つ、そうした誘導も重要ながら、旧来の環境観はもはや通じなくなって
いるという考えも私にはある(もちろんこれは半ば個人的な意見に過ぎないが)。
ので、それを全く変える気がないと明言されると、その意見の根拠を知りたく
なるのは私の悪い癖だろう。

ま、倫理的な問題は多かれ少なかれ自己目的なところもあるだろう。